どうしてこんな車を買ってしまったの!
黒色のグロリアの音がうるさかった
私ではなく、娘の車を売るに至った経過をお話しします。 大阪のオフィス街のど真ん中に住んでいたいた頃のことです。
同居していた娘が、二十歳になって普通免許を取得し、何週間かしてものすごい車を買ってきました。 黒色のグロリアで車体をみた感じは普通なのですが、走り出すとすごい音、「バババババー」耳をつんざくような音です。 「これ違反車じゃないの」と聞いたら、別に特別違反車ではないとのことでした。
駐車場所をどうするのか聞いたら、しばらくの間は夜間のみだから安いコインパーキングに止めるとのことで、そのようにしていたようですが、その内締め出されてしまったとのことです。 夜になると閉鎖しているとのこと、それはそうだろうあの音で夜走られたら、さぞ迷惑だろうと思ったものです。
仕方なく近くに借りている私の駐車場を使用させることにしました。 ところが、そこでも問題が、オーナーから苦情が来たのです。
車は売却することに
そこで娘と相談して車を手放すことにしました。 せっかく買ったばかりとかなり渋っていましたが、どこへ行ってもこんな状態になるとやっと説得し、買ったところに持って行ったら、購入価格の3分の1でないと引き取れないとのことでした。
購入者がそう見つかる車でないのでそんなものですと言われ、そんなと思いましたが、相手のあることなのでどうしようもなく、さりとてローンの支払いが大分残ってしまうので、娘の知り合いのつてで他を探すことにしました。 ところが、中々いい返事が来ません。
途方にくれていたところに、その知り合いから和歌山の白浜で車を買ってもいいという人がいると連絡が入りました。 大阪から100キロもある遠隔地ですが、この機会を逃したらもう売れないのではないかと思い、娘と二人、2台の車で出かけました。
先方について車を見てもらい試乗してもらったところ、思いがけず買ってもいいとの返事、しかも値段が値引きしてあげても購入価格の3分の2ほどで、こっちにしてみると破格の値段なので、その場で契約しました。 そして、手続きを現地で立ち会ってくださった車屋さんにお任せし、大阪に帰りました。 娘もほっとしたようです。 それにしても物事は、慎重に、先のことを考えてしなければいけないという典型でした。